検査室

精神科ではどんな検査をしますか?

精神科で良く行われる検査としては、「脳波検査」や「心理検査」などがあります。
脳波検査は、てんかんと診断されている方、または症状からてんかんが疑われる場合に実施する他、意識障害の有無や脳疾患の評価にも用いられます。

心理検査には様々なものがあり、質問に答えていただくものや、絵を描いていただくもの、インクの染みのような模様から何を想像するか答えていただく検査もあります。
これらの心理検査は、患者様の精神機能や性格の傾向、認知の特徴などを捉え、診断の参考にしたり、ご病気に対して無理なく対処できる方法を模索したりするために役立てられます。

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、一般科で行うような採血、尿検査、単純X線写真(レントゲン)、心電図、CTスキャン等も行います。
内科で治療するような病気や、脳に腫瘍があることで精神的な症状が出現する事もありますし、もともと持病のある方に対しては、その状態にも注意を払い診療に当たらなければならないからです。
心の病と診断されお薬をお飲みいただくにあたっては、代謝や排泄に重要な役割を果たす肝臓・腎臓の状態を確認する目的で血液検査を実施することがあります。
また、服薬を継続される患者様につきましては、お薬の効き具合や副作用が生じていないか確認するため、定期的に血液検査や心電図検査などを実施する必要があります。
このように、適切な検査を適切な時期に実施することで、患者様のご様子をできる限り正確に把握し治療にあたれるよう努めております。