

私たちと同様に患者様にも、お一人おひとりに歩んでこられた歴史や支えてこられた方々がおられます。
しばらく不自由な生活になるかもしれませんが、折り合いをつけて入院生活を続けて頂けるようなリラックスした雰囲気づくりを心がけて参ります。
昨今の精神科医療を取り巻く環境は、目まぐるしく変化しています。
新しい薬物療法、高齢化、および合併症対策など、新しい知見を広めていかなくてはなりません。
よってこれまでのやり方にこだわるのではなく、新しい情報や知識、そしてアイデアを取り入れる必要があります。
多様な意見を吸い上げるためには、まずは発言しやすいゆとりのある働きやすい職場環境が欠かせません。
そうした職員間の和が、看護の組織作りの基本となり、いずれ人材の育つ環境へとつながっていくと信じております。
精神科看護は病棟の中だけで行われるものではありません。
訪問看護でお伺いしているお宅では、ご病気を抱えながら何とかやりくりしておられる患者様もいらっしゃいます。
地域の皆様の力もお借りしながら、そうした皆様をサポートできる環境を整えていきたく思います。
私たち精神科看護の一番の道具は「自分自身」です。
その道具を仕事のみならず、日ごろの生活の中でも磨き、人間らしい感性を育んでいきたいものです。
その積み重ねが、看護スタッフの言葉遣いや態度に表れてくるものです。
心地よい距離感で、相手の心に落ちるような親しみのある言葉を選ぶことで、「このスタッフに会えてよかった、気持ちが落ちつく」そんな出会いが提供できる心温まるやさしい看護を心がけていきたいと考えております。

医療法人博和会 上松病院 看護理念
1.個々の患者様を大切にし、個別性のある質の高い看護を目指します。
2.新しい情報・知識・アイデアを取り入れて、看護の視野を広く保ちます。
3.明るくて働きやすく、職員の和を重んじ、人材の育つ職場環境を作ります。
4.地域の方々とも協力し合い、看護を通じて実践の精神保健福祉に貢献します。
5.親しみのある分かりやすい言葉で説明し、心温まるやさしい看護を心がけます。
